瀧山物語

埋もれた歴史を発掘することは未来に起こるかもしれない危険を回避する事にならないだろうか?

瀧山物語(木々の葉が色づくころに疫病退散で瀧山は焼かれた?)

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疫病は人間に寄生するもの、病人も治療するものも全てを焼き尽くすことで「疫病退散」としたのだろうか?

 

 

古来より、国家に蔓延する疫病や戦乱は「国の病」と考えれれていた。

国の病を治すために祈りがあり、火炎により焼き尽くし、国の病をおさめてきた。

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平安時代末期も、疫病としてのらい病や皮膚病が蔓延し貴族のなかにも感染は広がっていたと思われる。

宮廷の女官の中にもらい病にり患していた人はいたが、全身を覆う着物でかくされていたと思われる。記録にあるものとしては、「美福門院加賀」(藤原定家の母)・藤原隆信(美福門院加賀と寂聴の子)等。

 

焼き尽くす事で、疫病退散を図ったのだろうか?

今年、コロナ禍の終息を願うとして二月堂の「お水取り」の様子がテレビ放映となった。

 

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現代は、祈りと寺院の中だけで行われており、

その祈願によりコロナ禍は終息の方向に向かっている。

誠心誠意をもって祈願して下さる高僧に感謝の気持ちでテレビに見入っていたが、

 

 

昔はどうだっのだろうか?

この行事は

平安時代から受け継がれている行事とされている。

 

そして、有名な場面は二月堂全体に松明を灯し壮大な火災様をすることだ。

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火の粉を身に受けると御利益があるとして大勢いの信者や見物人でにぎわう行事となっている。

そして、清らかな水で清めるという儀式。

 

 

平安時代

蔓延し続ける疫病を終息させるために、

現代の様な治療薬やワクチンの開発等出来なかったため、

焼き尽くす事が仏教をもたらした中国大陸から伝承した

疫病退散の本流だったのかもしれない。

 

 

今回より以前に放映なった映像の中に、

修行僧が食事後、

残った飯をおにぎりにして庭に捨てるように歩いている姿があった。

「施餓鬼」?とかいう事で、鬼に食べ物を与える行為という事。

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「鬼」とは?

疫病に身体をむしばまれた人間?

国の多くの人民を救うために・・・・・・・

蔓延防止のために?

 

 

 

二月堂の炎の祭典「お水取り」の前に、

「用事!」と松明をもって伝達する

行為がある・・・・

 

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それは、やらなければならない事・・・・との意味

公的な意味も含まれる・・・・

多くの人民を疫病から救うために・・・・・・・・公的な事。

 

蔵王にある「瀧山寺」も、多くの人民を救うためとして

 

らい病患者と治療している医僧500人以上を

突然の焼き打ちで命うばったのだろうか?

 

大義名分」

という恐ろしい言葉

多くの人を納得させる言葉。

平安時代は、呪術や祈りの時代だったから、

聖徳太子がそうすべきと言っている」

祈願によって聖徳太子の霊があらわれ、

「国の病となっている疫病を退治せよ」・・・と言っている。

と・・・

 

 

祈願とは

それぞれが・・それぞれ立場で・・・それぞれの願いを

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世阿弥が作ったった能楽平安時代の物語も多く、

その物語には亡霊や神が頻回出てくる。

 

平安時代陰陽師の安部清明が有名なように

霊や怨霊、神の言葉に人々は動かされた時代でもあったと想定される。

恐れ、祟り、恐怖、

天皇の御殿に雷が落ち、死傷者が出たことで、

菅原道真の怨霊と騒動になったことは有名。

 

聖徳太子の霊の命令で、

瀧山を焼き打ちし皆殺しにすべきだと

誰かが言い、正当化されたのかもしれないが、

本当に聖徳太子の霊だったかどうかは・・・・?

 

ただ、それが大義名分となり、

焼き討ちすることが当然の事になったと思われる。

 

 

それは、

神や霊や仏様 同志の、

ネットワーク会議情報共有がないから悪い?

 

 

・・・瀧山寺では

 

蔵王温泉の治療でらい病や皮膚病等当時の疫病は

寛解(保菌はあるが病気は治った)になったと思われる。

何故なら、

治ったという成果があるからこそ、

人々は集まり繁栄したのではないだろうか?

多くの石の鳥居が建ち、温泉に湯治客も多く、

瀧山寺にも参拝者の列があったのではないだろうか?

 

何故、平安時代に皮膚病が疫病として蔓延したのかは、

入浴の習慣がなく、

入浴する日は 占いで、その日(入浴日)を決めていたからと思われる。

 

消毒作用のある温泉の成分で皮膚を清潔にすれば

容態は良くなっていったのではないだろうか?

 

薬草も、キク科の植物は身体に入れば毒素を取り除く事が出来るし、

センブリ・キハダ・ヨモギ・野菊・ドクダミ・オトギリ草・その他。

西蔵王や瀧山には多くの薬草があり、

すぐ薬草を採取する事が出来る環境だったと思われる。

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祈願が悪いわけではない・・・

宗教・神仏は人間にとって、大切な物

祈りというエネルギーは波動となり願いを叶えていくのではないだろうか?

 

人間は細胞からつくられ、

細胞は原子の集まりで、原子は電子の集まりで

+と-の電子が常に震える様なブラウン運動を行っている。

 

さらに細分化すれば素粒子という物質の集まりだ。

 

そして、体温があるという事は熱がある事で、

熱があるという事はエネルギーがあり

光を放っているという事。

光を放っているという事は光の波動があるという事。

 

人間は街のネオン管のようにそれぞれの光を放って輝く存在ではないだろうか?

 

個々に輝く存在同志が、

   欲望のために、互いを殺し合う。

やがて、

存在出来ている大地や自然(地球)を・・・いつかは破裂させ

全てを宇宙の塵にしてしまうかもしてない。

 

そうならないように、

人間の生き方を教えているのが宗教なのではないだろうか?

葬式の時に聞くお経の「般若心経」の内容は簡単にいえば、「無」

 

悲しみも、苦しみも、欲望も、楽しみも、

すべては自分の思いであり考え方であり「無」

時間さえも「無」

 (宗教家ではないので間違っているかもしれないが・・・・)

 

穏やかにあるがままに生きよ。

欲を出さないで生命を楽しく生きよ。

 

と教えているのかもしれないから・・・・。

地球を破壊させないために、

人間は優しさを学ぶ必要があるのかもしれない。

 

何故、

宗教が殺りくを是正し、お互いの宗教をつぶし合うのか?

 

宗教を伝える人間の欲望

宗教を利用し勢力拡大をしようとする人間の欲望

 

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誰が悪い・・

変だと思っても反論しない誰かが悪い・・・無関心の誰かが悪い・・・

自分の利益に利用する誰かが悪い・・・・止めなかった誰かが悪い・・・・

 

しっかりと本当の事を調べなかった誰かが・・・・悪い  

 

そう・・みんなが悪い

 

 

歴史は繰り返し・・・やがて・・・

地球は破壊され・・・

すべては「無」となるだろう

 

 

 

 

瀧山の焼き打ち殺りくを、全力で止めた人がいる。

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西行

 

「つよくひく 綱手とみせよ もがみ川 その稲舟のいかりをさめて」

訳:稲舟を強く引く手をご覧ください(私の切なるお願いをお聞き届け下さい)

  もがみ川をさかのぼる稲舟のいかりをおろして(最上川をさかのぼる怒りを治めてください)

 

 

それを受けて、

崇徳院

 

最上川 つなでひくとも いな舟の しばしが ほどは いかりおろさむ」

訳:最上川では上流にさかのぼる稲舟は皆で引っ張っている事だが

  その稲舟のいな(否)のように、しばらくはこのままでいよう。

  舟がいかりを下ろし動かないように。

  (最上川をさかのぼれと周囲は言うがしばらくはこのままでいよう)

 

 

そして

瀧山寺の住職 如月(寂然)の養父 藤原為忠

豊富な財力もあり、院に殿を寄進。

 1121年 二条堀河殿造進

 1123年 堀河第内堂造進

 1134年 三条烏丸御所造進・・・・ここが該当かも?

 

 

では、

瀧山寺の焼き打ちを勧めていた天皇の周囲とは何者か?

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源氏(げんじ・みなもとうじ)とは?何者?

源氏とは・・天皇と同じみなもと

 

源氏物語」や源頼朝、源氏の末裔など、名前がでてくるが

源氏が出来たのは、814年 嵯峨天皇の時

 

嵯峨天皇には49人程の皇子皇女がおり

その生活費が財政圧迫の原因となった為

臣籍降下し「源姓」を与えたのがはじまり。

 

後継者をのぞき、源氏に臣籍降下して貴族の高官となり政務をおこなった。

つまり現代で言えば、兄弟親族で固めた企業という状況。

 

皇女は臣下の藤原氏に嫁がせ、

政治は血族の者が行っていたということになるのだろうか?

そして、

その身内同士の主導権争いで数知れない戦いがあり

一般平民は命を落としたのだろうか?

しかし、

違うかもしれない。

 

たとえば、48人の臣籍降下された源氏が、平均3人の子共を産むとして、

2021年ー814年=1207年間

平均25歳で結婚し、平均3人の子供を産むとして、

1207年間÷25歳=48回 

パソコンにて計算すると 下記の様になる。

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2020年10月の日本の人口は 126,226,568人

2021年は人口減少しまだ統計は出来ていない。

 

つまり、日本人の全員?が天皇の血族となってしまっている?

 

なぜなら、嵯峨天皇の「源氏」だけでなく

     仁明天皇の「源氏」  

     文徳天皇の「源氏」

     清和天皇の「源氏」

     陽成天皇の「源氏」

     光孝天皇の「源氏」

     宇多天皇の「源氏」

     醍醐天皇の「源氏」

     村上天皇の「源氏」

     冷泉天皇の「源氏」

     花山天皇の「源氏」

     三条天皇の「源氏」

     後三条天皇の「源氏」

     後白河天皇の「源氏」

     順徳天皇の「源氏」

     後嵯峨天皇の「源氏」

     後草深天皇の「源氏」

     後醍醐天皇の「源氏」

     正親町天皇の「源氏」

 

    だから・・神国ニッポン などの言葉があるのだろうか? 

 

 

 

 瀧山襲撃は密偵の官僧が蔵王山を去った後から

 約40年間、襲撃の危機に合い、

 京の都では、必死に止めていたことになる。

 

 大義名分も掲げ、多くの密偵と探索や調査が行われ

 

 

 襲撃の機会を狙っていたと思われる

 

 

そこまでして、襲撃の標的となった訳

疫病。

もう一つは、瀧山寺の住職 如月(寂然)は

 嵯峨天皇を祖とした淳和天皇の息子で次期天皇と決まっていた

 皇太子恒寂親王

 息子だから、

 

 皇太子恒寂親王は、謀反の ぬれぎぬを着せられ、失脚させられた。

 その息子だから、

 源氏の集団に命を狙われていたのではないだろうか?

 

 生まれたときから命を狙われたために、

密かに、養子に出され、本人も素性を知らぬ間に仏門にはいって

穏やかに人生を過ごすつもりが、らい病治療との事で有名になり

源氏たちの不安をあおってしまったのかもしれない。

 

つまり、「大覚寺」の初代住職が、本当の父。

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藤原為忠に預けられた、秘密の幼子は

紫野と呼ばれる 

桜や紅葉など自然がきれいな、桜木の多い場所で

幼友達の西行西住と一緒に育ったのではないだろうか?

 

その姿を、陰ながら、大覚寺より見守った 実父がいたのではないだろうか?

 

その、奥深くにあるのは、

紫式部の書いた「源氏物語」の隠された意味を

解いて 行く必要がでてきた。